『 写真集 金生山姫螢 』 ができました!




実費(4,500円、送料別)でお分けします。
金生山明星輪寺でも取り扱っています。




    『 写真集 金生山姫螢 』 「あとがき」より

 私が金生山ヒメボタルを本格的に撮り始めたのは2010年。以来、毎年ヒメボタルの季節には明星輪寺住職冨田精運さんと共に、ほぼ1ヶ月にわたって観察を続け、これまでの総日数は150日にもなる。冨田住職はその前から観察を続けているから、その日数は数えられないほどである。
 大垣市天然記念物金生山ヒメボタルは全くの自然のままのホタル。岐阜県天然記念物に指定されている陸産貝類を食べて、毎年無数の光を見せる。観察を始めて7年間、その数は全く変わらない。この貴重な生態系が後世にまで受け継がれることを心から願っている。
 写真集に収録したヒメボタルの光跡はコンポジット処理で作品化している。デジタルで初めて記録できるようになったといえる。収録を割愛せざるを得なかった作品にもまた思い入れがあり、選別は難しい作業だった。
 なお金生山明星輪寺境内地は夜間の立入は禁止されている。収録写真はすべて特別に許可を得て撮影したものである。一般には1シーズンに2回「ヒメボタル観察会」で開放され、コンサートと勉強会・観察会が催されている。撮影希望者は写真教室を受講した後に許可証が発行され、撮影することができる。
 私が講師を務めさせていただいている写真教室も2016年で7年となった。これからも一人でも多くの皆さんに貴重な金生山ヒメボタルについて理解していただけるよう精進を重ねていきたい。
 最後に金生山明星輪寺住職冨田精運さん、明星輪寺の皆さん、金生山自然文化苑保存会の皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

                                                                              (篠田通弘)